読むほどに元気が湧いてるビタミン剤のような本!!「ランチのアッコちゃん」を読みました。
「ランチのアッコちゃん」は、2014年の本屋大賞にノミネートされ、第7位にランクインした作品です。図書館で借りて読みました。
表紙のお弁当からそそられますね(#^^#)
内容は、主人公の派遣社員である美智子とその上司のアッコ女史の話です。アッコさんは45歳の独身の女性なんですが、とっても魅力的なのです。
あらすじ
恋人に振られたばかりの主人公の美智子が落ち込んでいるのを見かねて、アッコさんがランチに誘うも、美智子はお弁当持参だったため断るが、食欲が出ない。そのお弁当をアッコさんが食べたいと言った為、譲る事にする。アッコさんは、その素朴なお弁当を気に入り、翌週の自分のランチと美智子のお弁当を取り換えて欲しいという提案を持ちかける。
気の弱い美智子は断り切れず、アッコさんに月~金までお弁当を作ることになってしまう。
アッコさんは、月~金まで曜日ごとに毎週同じ店でランチをとっており、替わりに行った美智子は、そこでさまざまな出会いがあった。
あえて流されてみることで、新しい世界がひらけることもある
普通なら、上司のお弁当を1週間毎日作るなんて、荷が重すぎるので自分なら断ると思います。
やりたくない事、行きたくないところは断捨離するべきというのが、ミニマリスト流の私の意見でもあったのですが、そうとも限らないとこの本を読んで思いました。
美智子はランチ交換を断り切れなかったばかりに、月~金までランチ先で毎日新しい出会いを楽しむことになったのです。
旅行に出た訳でもないのに、日常でいろんな人と出会い、遂には彼氏までGET!!
勿論、毎度毎度、文句しか出ない飲み会やら、先が分かり切っているやりたくない事については断捨離すべきだと思います。
ただ、初めて参加する何かや、初めての試みについては「嫌だな~。」と思ってもやってみたり、参加することで、新しい発見があったり、以外と楽しかったりする事もあるので、時間とお金のゆるす限りは、何か誘われた事には乗ってみるのもいいなっと思いました。
料理上手になって損はなし
美智子は、自分をなんの取柄もない女だと思っていましたが、料理が上手なのです。最後の金曜日の章に、美智子が料理をする様が書かれていましたが、やはり料理上手っていいなと思いました。
年齢関係なくいろんな顔を持っている女性は素敵
アッコさんは45歳の独身で、会社では、ほとんど私語もなくみんなに恐れられている存在。
じつは、ホノルルマラソンに出ようとしていたり、ランチの時間にカレー屋さんを手伝ったり「秘密のアッコちゃん」ばりにいろんな顔を持っている女性なのです。
会社という狭い世界に囚われないアッコさんは本当に素敵だと思いました。
同じ本に夜食のアッコちゃんも収録されており、こちらは仕事面で役に立つ教訓がいっぱいです。