違う人と結婚していたら人生は違っていたのか。『ブルーもしくはブルー』の感想
なんだかドキッとするタイトルですが、本の感想です。
山本文緒さんの「ブルーもしくはブルー」を読みました。
この本のテーマはずばり「違う人と結婚していたら人生は違っていたのか」ということです。
1992年に出版された本で、主人公の蒼子という人物が29歳の設定なのですが、今の女性の33歳~35歳といった感じのイメージを持ちました。
蒼子は、2人の(正確には3人の)男性の間で揺れ動き、突然現れたドッペルゲンガーと入れ替わって、2つの結婚生活を体験するというお話です。
小説も面白かったがあとがきが素晴らしい
人生は選択の連続で、毎日のようにAかBかをえらばないとならないけど、結局どちらもそれほどの違いはないのかもしれません。どんな会社に就職しようと、誰と結婚しようと、しまいと、その人がその人であることには変わりないのだし。
誤解を恐れずにいうと、「誰と結婚しても同じ」だと私は思う
自分も相手も、完璧な人間などいないし、CMのような完璧な結婚生活なんてものは、存在しないです。
我が家は、仲が良く会話が多いですが、旦那は家事をほとんど手伝わない上に「コーヒー入れて。」「体が疲れた~。揉んで。」「耳かきして~。」と言ってくるので
「私は、お手伝いさんじゃないんですけど~!!もう少し手伝ってくれる旦那さんが良かった!!」としょっちゅう喧嘩寸前になります。
家に旦那がいると、話かけてきて騒がしいのですが(ブログを書いていても中断されるし)、寝てると大人しくて(当たり前か)無防備な寝顔を見てるとついつい「ふふっ」と笑ってしまいます。
旦那=でかい子供という文字が頭に浮かびます(笑)
まあ、寝顔を見て笑えるくらいなら、まだまだ私達夫婦は大丈夫だなと。
わがままな人間は大きらいだけど、わがままも言えないような人間はもっときらい
これもあとがきの、山本文緒さんの言葉です。
この本の登場人物全員、超自分勝手な人間なのですが、みんな自分が幸せになることに貪欲でもがいていて、人間臭くていいなと思ってしまいました。
私も、もう少しわがままになろう(笑)
あ、書評にかこつけて『ノロけてどうする?!』