家に来たセールスマンが、あまりにも機械のようでいろいろ考えてしまった話
先日ピンポーンとチャイムが鳴り、玄関を開けたらインターネットのプロバイダー契約のセールスマンが立っていました。
「こんばんは!お宅はフレッ⚪️光を使っていますよね。フレッ⚪️光を使っている方に、とってもお得なお知らせがあるんです!!」
とても、大きい声なのですが、やけに棒読みで、お得な情報をお知らせするセールスマンの目が完全に死んでました。
お得な情報というので、聞こうかと思いましたが、変なテンションに話を聞いていられず、途中で断ってドアを締めてしまいました。
締まったドアの向こうでも、「お得な情報なんですよ!!」としゃべっていました。
気持ち悪いというよりも、このセールスマンの気持ちが分かりすぎて、痛かったのです。
おそらく、会社には個人の契約数を競わせる棒グラフがあるのかも知れない。そして、上司から「新人の○○君はこんなに、契約を取っているから、君も頑張れ。」とか言われたり「契約にこぎつくのは、100件回って1件くらいだ。契約を取る為には、分母を増やせ。」とか言われてるのかもしれない。
私は、営業をやったことはありませんが、販売業で販売目標を達成する為に、商品をお勧めして、断られ続けると、もう気持ちが麻痺して、棒読みのようにお客さんと話してしまっていた事があります。
現代社会は、物もサービスも供給過多なので、ネームバリューがない商品を売るというのが、結構大変なのです。
そんな日に、A1理論さんがこんな記事を書かれていました。
この記事を読んで、「あー、このおばあちゃん、販売人の理想だな。」と思いました。
自分の売っている茄子に、物凄く自信を持っており、料理の仕方を教えたり、熱く語れる事。
売る為のテクニックや、セールストークよりも、如何に自分の売っている物が大好きで、これをお客さんにも使って欲しいという気持ちが記事を読んで、伝わってきました。
おばあちゃんの笑顔も、すごくいいですよね。
おばあちゃんは、会社勤めではないし、ノルマもないかもしれない。でも、出るところへ出たら、茄子を売りまくる事が出来るのではないかな?
逆に、売りたくもないモノを売るという行為は、悲しいのに笑ったり、楽しくないのに楽しそうな振りをしたりする行為と似ており、長く続けると心に良くないんじゃないかと思いました。
私も、販売職時代、テクニックばかりに気をとられ、その商品が好きなのか嫌いなのかも考えず、売れと言われていたから売っていました。
家に来たセールスマンは、本当は商品に自信を持っているけど、何人もに断られているので、心と体を切り離して活動しているのかもしれないですね。
あと、書いてて思いましたが、店員さんに勧められて買った商品で使って良かった物は機会があればなるべく「この前買った○○良かったです。」とか言ってあげたいなと思います。